健康づくりの本質とは?動けるカラダを育てることが“運動”のはじまり

「血圧」「体温」「脈拍」「呼吸数」時には「痛みの度合い」や「血中酸素飽和度 (SpO2)」など–

これらは、医療の現場で使われるいわゆる「バイタルサイン(生命兆候)」と呼ばれるものです。体の状態を把握するための基礎指標として、皆さんも耳にしたことがあるかもしれません。

近年、このバイタルサインに「歩行速度(gait speed)」が新たに加わりつつあることをご存じでしょうか?

これはアメリカの医療・リハビリテーション分野で、歩行=動作の質が、命や生活の質(QOL)に深く関わっているとされ、「第6のバイタルサイン」として公式に位置づけられた考え方です。2009年に発表された「Walking Speed: The Sixth Vital Sign」というホワイトペーパーをきっかけに、多くの臨床研究がその有用性を裏付けています。

なぜ、歩く速さがそこまで重要視されるのでしょうか?
それは、歩行という日常動作には、関節の可動性、筋力、バランス、神経系の調整力など、私たちの身体機能の「総合力」が表れるからです。
つまり、歩行速度が落ちるということは、身体のどこかに機能的な問題がある可能性が高いということ。

そしてこの「動けるかどうか」は、日々の生活の質だけでなく、転倒リスクや要介護状態、さらには寿命そのものにも影響すると言われています。

ただ筋トレをするだけでは、もったいない

私たちGROUND RULE.では、こうした「動作=生命機能の表現」ととらえたうえで、単に筋肉を鍛えるだけ、体重を減らすだけのトレーニングは提供していません。
まず、「動けるカラダであること」――すなわち、身体本来の機能が正しく働く状態を整えることを土台にしています。

これは、前回のブログでも記載した様に歯科を例に出すとわかりやすいかもしれません。

例えば、あなたが「歯を白くしたい」と思ってホワイトニングに行ったとします。
でも実は虫歯があったとしたらどうでしょう?

A:虫歯があるのに、何も言われずホワイトニングだけされて帰される
B:虫歯をまず治療してから、安心してホワイトニングをしてもらえる

おそらく、ほとんどの方がBを選ぶと思います。
理由はシンプル。「見た目だけ整えても、根本が悪ければ意味がない」からです。

これは身体も同じです。

姿勢をきれいにしたい、筋肉をつけたい、脂肪を落としたい。
どれも大切な目的ですが、そのためにはまず「正しく動けるカラダ」でなければ効果が出づらく、怪我のリスクさえ伴います。

私たちは、医科学的根拠に基づく動作評価の手法を活用しながら、まずはその方が持っている身体機能の状態=ベースラインを丁寧に確認します。

その上で、一人ひとりに合った運動メニューを構築し、継続的に再評価しながらサポートしていきます。

身体への“投資”を後回しにしていませんか?

「パーソナルトレーニングって高いですよね?」
そう言われることも少なくありません。

でも少しだけ考えてみてください。

家にはお金をかける。
車にも投資する。
時計やスマホも性能やデザインにこだわる。

――なのに、一生をともにする「自分のカラダ」への投資は後回し。

この矛盾に気づくことが、実は「健康」という本当の価値への第一歩だと思うのです。

未来に起こるかもしれない不調や病気を未然に防ぐ。
旅行や仕事を楽しむためのエネルギーを日常に満たす。
年齢を重ねても自分の足で歩き、動き、人生を楽しめる自分でいる。

それらはすべて、「今」の選択で決まります。

私たちは、医療や科学の視点を大切にしながらも、お客様が“安心して、楽しく”身体と向き合える環境づくりを心がけています。
日常を少しでも快適に、そして未来に希望を持てるカラダづくりを、一緒に始めてみませんか?

最後に

「動けるカラダ」は、人生の土台です。
GROUND RULE.では、見た目の変化や数値目標だけでなく、その先にある「自分らしく生きる力」を育てることを大切にしています。

ホワイトニングの前に虫歯を治すように、
筋トレの前に、まずは「動き」を整える。

そんな視点から、あなたの健康習慣を見直してみませんか?

代表:矢野耕二

GYM店舗紹介

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